翼をください (テレビドラマ)

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翼をください 進学校だけが学校じゃない、でも“学校はどちら?”とだけは聞かないで!とは、NHKが制作し、1988年1月3日20:00 - 22:00に総合テレビジョンで放送した単発テレビドラマである。

概要[編集]

テーマは「学校差別」。制作会議の段階では『学校はどちら?』というタイトルだったが、あまりに刺激的ということで『翼をください』をタイトルにし、『学校はどちら?』はサブタイトルに取り入れられた。

脚本を書いたジェームス三木が講演のために福岡県直方市を訪れた際、同市を流れる遠賀川にかかる「日の出橋」の下流側の歩道を直方学園高等学校(後の直方東高等学校。2003年9月30日に廃校)の生徒が、上流側の歩道を福岡県立直方高等学校の生徒がそれぞれ完全に分かれて歩いている光景を目にしたのがヒントとなって生まれた。

とある地方都市に所在する進学校の「県立花房高校」とそこを受験して不合格になった子供が通う「私立花房学園高校」が舞台で、それら2つの高校に通う兄弟が主人公である。

生徒役の演者がセリフをかんでもNGとせずにそのまま使うなどリアリティに溢れていた事から視聴者の中には「どこかの学校から生中継しているのでは?」と勘違いする者も出たという。

1990年に劇団青年劇場によって舞台化され、ロングラン公演となる人気を得た他、徳間書店の『徳間アニメージュ文庫』よりノベライズ文庫が出版された。

ドラマそのもののビデオソフトはVAPより発売されたが、DVD化は確認できていない。一部の中学校では本作のビデオソフトを教材として保有し、3年生を対象に視聴させていることがある。

外部リンク[編集]

NHKアーカイブス