羽田スカイアーチ

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羽田スカイアーチは、東京国際空港(羽田空港)に存在する、2本の斜張橋の総称。羽田空港を象徴するモニュメントとなるべく、沖合展開Ⅱ期工事の一環として建設され、1993年に完成した。第1ターミナルと第2ターミナルを分断する、国道357号線首都高速湾岸線(湾岸道路)を跨ぐ、7本の橋梁のうち、2本をまとめてアーチによる吊り橋として建設されている。

概要[編集]

主塔から張られたケーブルによって橋梁を支える斜張橋であるが、この橋は塔ではなく橋に直交するアーチから張られた、複雑なケーブルによって2本の橋を同時に支えるという、特徴ある構造である。

モニュメントとしての印象を強くするため、視覚的なインパクトの大きいアーチを選定。ターミナル側からはアーチ橋に見える一方、道路側からは斜張橋に見えるという、視点による変化を演出するとともに、道路利用者にとっては空港への到着を印象付ける効果が狙われている。印象強さと周囲の色彩との調和を図る為、塗色には赤に近いラセットブラウンが採用されている。

人工埋め立て地の緩い地盤のため、アーチは地中で梁により接続する円弧タイドアーチが採用されている。

羽田スカイアーチに吊られている橋は、立体駐車場の間を南北につなぐ「中央北連絡橋」および「中央南連絡橋」の2本で、ともに一方通行の一車線道路と歩道を備える、全長103.4mの橋である。ただし、車は大回りの循環車線を、人は地下の連絡通路やシャトルバスを利用する場合が多いため、利用者はさほど多くない。