『空を飛ぶパラソル』(くうをとぶぱらそる)は、夢野久作の短編作品。昭和4年(1929年)10月『新青年』(第10巻第12号)に発表。
轢死した看護婦の自殺現場に遭遇した新聞記者の主人公が、その自殺を記事にしつつも自殺の瞬間に空を飛んだ看護婦のパラソルのトラウマとなる様子を描いた小説である。
余談だが、この作品のように夢野の作品に新聞記者がよく登場するのは、自身が九州日報の記者を勤めていたことに由来し、作中でも経験者らしい雄弁を奮う描写がある。