移動販売
移動販売(いどうはんばい)とは、駅弁のような立ち売り、棒手振(ぼてぶり)、夜鳴蕎麦屋(夜鷹蕎麦)の担ぎ屋台、屋台ラーメンのような引売屋台、鉄道車輛内のワゴン販売、ランチトラックやキッチンカーなどで移動して調理品を販売を行う形式をいう。
概要[編集]
広くいえば、中国飲茶店のワゴン販売も移動販売のひとつである。昔は映画の途中で休憩が入り、「お煎餅にキャラメル、餡パンにジュースはいかがですか?」といって駅弁を入れるような箱で売りにきた。野球場では背中にサーバーを背負ったビール販売がある。
業態[編集]
訪問販売と押し売りは除いた。また、オフィスにやってくる保険のおねーさん(ヌードの多い卓上カレンダーを置いてゆく)も除いた。
棒手振[編集]
江戸時代には魚屋[1]や金魚売り、豆腐屋・納豆売り[2]がかつてあった。
担ぎ屋台[編集]
コミックス『そば屋〚幻庵〛』。担ぎ屋台の現物は東京江戸博物館で見られる。風鈴屋は現在もある。
自転車[編集]
昔は実用車の後部に荷箱を詰んできてその場で捌いて売る魚屋もいた。
現代ではヤクルトおばさんが著名で、外には豆腐屋などもある。
引き売り屋台[編集]
ラーメン屋と焼き芋屋がよく知られる。
電動車椅子[編集]
実方裕二は肢体障害者であり言語障害もあるが、電動車椅子に看板とケーキを入れたクーラーボックスを詰んで、駅の改札の近くでケーキを売っている[3]。
軽トラック[編集]
既製品の軽トラックを使用する焼き芋屋も移動販売である。機動力があるため広範囲に移動できる利点がある。
ランチトラック[編集]
アメリカの工場で働いていると、飲食物(まあ、コンビニ弁当と飲み物だな)がやってきて、「ランチ・トラック・バイ・サイド」と放送が入る。工場内には労働組合が設置したコーヒーが淹れられるコーナーはあるので、そこで食べるための「カップ・オ・ヌードル」も売っていたが、箸ではなくフォーク用なので麺が短かった。なぜかクワースも売っていて、「場内の飲酒は禁止じゃなかったか?」と訊くと「従業員はアルコール類および銃器の持込みと酩酊しての入場を禁止されているが、酩酊しての退場は禁止されていない。だいいちビールはソフトドリンクだろう?」と返答された。
キッチンカー[編集]
クレープ屋から始まりベビーカステラ屋、たこ焼き屋などがある。[4]
近年ではこじゃれたサンドイッチが多く、専用のキッチンカーも充実している。
軽トラ使用の移動販売は、焼き芋屋以外にも、移動ラーメン店(例えば愛媛県のダルマラーメン)