禁忌肢
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禁忌肢(きんきし)とは、合否のかかっている試験で出題される選択問題の選択肢で、選んだ時点で不合格となる選択肢のことである。
概要[編集]
通常の問題で不正解の選択肢を選んでも得点にならないだけで、他の問題で得点を確保していれば合格になるが、禁忌肢を選んでしまうと得点にならないばかりか、全体で合格点に達していても不合格となる。
特に知られているものとしては医師国家試験(医師免許試験)におけるそれが有名である。受験生の間では俗にドボン問題と呼ばれている。
1997年に医師免許試験に禁忌肢問題が導入された。禁忌肢問題が導入されたのは、医師免許試験とは医師にしてはいけない人間が医師にならないように篩い落とす試験であり、人の命に関わる医療の現場で患者の生死及び予後に関わる重要な判断をしなければならない状況になった時、患者の生命に危険が及ぶ・予後を悪くする・法に反するような判断を取るような人間を医師にさせないためである。
一定数の禁忌肢を選んでしまうと、他の通常問題の正答率がどんなに高くとも医師免許は貰えなくなる。
医師免許試験の通常問題は合格範囲内だったのに、禁忌肢ばかりを選んで結果不合格になってしまう医学生は長らく都市伝説とされていたが、2018年に多数の禁忌肢不合格者が発生した。
禁忌肢問題の数は概ね4問とされるが、年によって異なる。
なお禁忌肢問題は医師免許試験の他に薬剤師試験にもある。
禁忌肢があると思われる問題で解答に自信がない場合、その問題に答えないのが最良の選択肢である。