石田敦志
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石田敦志(いしだ あつし、1987年または1988年 - 2019年7月18日)は、日本のアニメーター。京都アニメーション所属。
経歴[編集]
福岡工業大学で情報工学を学ぶ傍ら、夜間に代々木アニメーション学院福岡校でアニメ製作を学んだ。アニメ業界の劣悪な環境を知った父親が、半ば諦めさせるために「京都アニメーションへ入社するなら応援する」と伝えたところ、実際に応募して内定を受け、2009年春に京都アニメーションに入社した。先輩社員からの原画担当への昇格を目標とするよう推奨されたものの固辞し、動画一筋の道を進んでいた。「けいおん!!」から「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-」まで担当。2019年7月18日の京都アニメーション放火殺人事件により死去した事が、遺族の同意と共に8月27日に公表された。満31歳没。
人物評[編集]
父親は冷静沈着で、争いが嫌いで親思いの心優しい子供だったと語っている。一方、石立太一はひょうきん者で、意見の衝突が起こりやすい制作現場において雰囲気を和らげる存在で、「石田君がいなかったら、今の京都アニメーションはない」と証言している。
備考[編集]
- 石田の両親にとっては末子であり、唯一の息子だった。
- 事件の犠牲者25人の実名が公表された2019年8月27日、遺族の中で唯一、一度限りという条件で石田の父親が記者会見に臨んだ[1]。その中で、「『35分の1』ではなく、石田敦志の名前を、今回理不尽な被害にあったみなさん個々の名前を長く残してほしい」「宇治、伏見に行けば敦志の名前が見られる、慰霊碑といったものを残してほしい」と語った。
- 石田は石立太一を深く尊敬しており、彼と一緒に写ってはにかんだ様子の写真が遺影として転用された。