症候群
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症候群とは、症状があり病像が(不確かではあるが)あっても病因が不明なために病とされないものをいう。「突発性 - 症」は、「病因がわからない」が「病像はほぼ明らかである」ケースをいう。しばしば「根本的な治療法がなく、対症療法以外に医療上の対処法がない」といった場合もあり、ある意味ではヤケクソな命名ではある。
いわゆる「生物学におけるセントラル・ドグマ」によれば、「DNA ⇒ RNA ⇒ 酵素」ということになっているが、「RNA ⇒ DNA」という「逆転写酵素」が発見され、ウイルスの中には DNA の中に潜りこんでいるので本体が見つけられないものもいる[1]。
精神医学の分野においては、病因を明確につきとめる方法がないため、「~症候群」「~症」という診断がおりることもあるが、ある症状があったからといって、「~症」と診断するのは乱暴な感じがする。カゼ症状が出たからといって、「カゼ症」という診断書は出ない。とはいえ「カゼ症状がみられる」のは確かなで「ただのカゼ」と診断するしかない。それがウイルス性のものか細菌によるものかは不明だし、下手に抗生物質を出すと耐性の細菌を生みかねない。したがって、「安静と栄養と清潔」を指示して、「つらいようでしたらお薬も出しましょうか?」という対症療法がマトモな町医者の対応である。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ 「スロウ・ウイルス」という。