留守番電話

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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留守番電話(るすばんでんわ)は不在時にまたは電源オフ時に外部からの通話メッセージを録音できる電話の機能である。

概要[編集]

留守番電話は日本の発明である。
世界で初めての実用的な留守番電話機「アンサホン」は1960年に発売された。1964年(昭和39年)、パイオニア株式会社からアンサホン1号機「RT-11」が発売された。
日本ではあまり売れなかった[注 1]が、民間企業主導の米国で売れた。

家庭向け留守番電話が日本で広く普及したのは、通信事業自由化で電話機の機能がある程度自由化されて以降である。

携帯電話が普及すると、携帯電話会社の通話センターでメッセージを保管する「留守メッセージ機能」も登場した。

発明の契機[編集]

発明者が転居した際に、前の電話番号の持ち主に借金返済催促の電話がひっきりなしにかかって困り、思いついた。特許を取得し、パイオニアと共同開発した[1]

特許権[編集]

発明者の橋本和芙(出願人は橋本コ-ポレイション株式会社)は1986年に「電話自動応対装置」として日本での特許権を取得した[注 2]

「留守番電話」の基本特許は出願日の1977年10月20日からの存続期間満了で権利は消滅している[注 3]

歴史的展示[編集]

初代「留守番電話」は、ワシントンにあるスミソニアン協会の米国歴史博物館(いわゆる「スミソニアン悪物館」)に寄贈された。

脚注[編集]

  1. 当時は「電電ファミリー」と呼ばれた企業が電電公社への電話機の納入を寡占した影響と思われる。
  2. 出願1977年10月20日、特開昭54-059009、特許番号「特許1325004」
  3. 存続期間満了日(1997年10月20日)、 本権利消滅日(1997年10月20日) 
出典
  1. パイオニアコミュニケーションズ(株)の紹介パイオニアコミュニケーションズ