男言葉
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男言葉(おとこことば)とは、もっぱら男性が使うとされる言葉づかいをいう。対義語は「女言葉」「おネェ言葉」。
概要[編集]
近年では「ボクっ娘(ぼくっこ)」は珍しくもないが、「オレ(俺)」を使う女性は現在ではあまりいない。「我(われ)」の転なので、特段に不自然ではなく、「都会人」みたいな目で見られずうちとけた関係(「わりない」「気のおけない」)であれば、「おれ」「わし」は女性であっても普通に用いられる。「あたし」「あたい」「わたくし」「あたくし」「わたし」となると男言葉との境界はかなり不分明であり、三代続いた日本橋出身の上司が「そんなこと言われてもねぇ、あたしもさぁ、困っちゃうのよ」とか電話口で話しているのを聴いて「あたし」「ね」「さ」「よ」は 男言葉 ではないと見做されるかもしれないな、と思い至った。
人間生活との関わり・利用[編集]
「おい、野郎ども、行くぜ!」「合点承知の助だ」などというのは、おそらくは江戸言葉であり、「粋」「鯔背」とされた。そういう客を接待する巽芸者(江戸城からみて辰巳方面にあたり、品川の大門(おおもん)の外である、現代の品川区から大田区に相当する城南地区の芸者)は、基本的に「女言葉」を使わず、芸名も「~太」「~吉」と男名前を使った。
その観点からいうと、女性国会議員が「女言葉」を使うというのは、「私は弱者である女性の声なき声を代弁している」といった、定型発達者による あからさまなアピールであるとしか感じられず、国会議員としての節度に欠けているように思う。