王様殺人事件
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『王様殺人事件』(おうさまさつじんじけん)とは、伊藤果と吉村達也の共著による詰将棋集。
概要[編集]
1996年に毎日コミュニケーションズから刊行された。2004年には文庫版も発行されている。
詰将棋の作成は伊藤果、選題と解説は吉村達也という異色の詰将棋集である。解説も版で押したようなカード形式ではなく、5手詰めの解説に6ページをも用いるかと思いきや、たった1ページで解説が終了する10手以上の問題も含まれているなど、非常にユニークである。これは、従来の「問題=主役、解説=脇役」という詰将棋集の概念を打ち破って、解説を中心に据えた詰将棋集をつくりたいという2人の意思が反映された結果の産物である。(詳しい経緯については本書前書きおよび第2章の対談内で詳しく語られている)
なお、吉村達也は一般に推理作家として知られている人物であり、伊藤果や詰将棋とは何の関連もないように思われるが、実は二人は高校生時代からの友人であり、また吉村はかつて専門誌『詰将棋パラダイス』のコーナー担当を努めていたこともあるほどの、知るひとぞ知る実力者である。(ただし強いのは詰将棋だけで指し将棋はめっぽう弱いらしいが・・・)