犯罪の場
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『犯罪の場』(はんざいのば)とは、推理作家・飛鳥高による短編推理小説であり、彼のデビュー作。ジャンルは本格ミステリ。『宝石』第1回懸賞募集に入選し、同誌の1947年1月号に掲載された。
表題にもある「犯罪の場」ほか、何やら難しい用語を弄して事件の解説を行ってくるが、肝心のトリック自体はすこぶる簡単なもので、やや拍子抜けの感が否めない。ある程度ミステリを読みなれた人なら、いや、読みなれていない人でさえ、中途で容易にトリックが見えてしまいそうな内容である。
建築士の安井俊夫氏は、建築学的に見て「クオリティの高い」建物図面が挿入されているミステリ作品の一例として、この小説を掲げている。図面に縮尺が明記されて、部屋のスケールが具体的に分かるようになっている処などが、図版としてクオリティが高いらしい。[1]