無防備孤立
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無防備孤立(むぼうびこりつ)とは、1960年代に首相であった池田勇人が、「非武装中立」と言った日本社会党員に対して返したとされた言葉である。この話の初出は2014年に倉山満が著した『保守の心得』であり、この発言は非武装で中立などあり得ないことを意味するとされている。以降、「無防備孤立」という言葉は主に防衛費の増額を唱える保守層によってインターネット上で使用されている。しかし、国会議事録においても池田勇人が「無防備孤立」と発言した記録はない。国会外で発言していた可能性は否定できないが、そもそも社会党の唱えていた非武装中立論は国家間の信頼関係の下に自衛隊廃止・日米同盟破棄を目指すもので、孤立主義とは全く異なり、むしろその正反対であると言える。