無断リンク

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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無断リンク(むだんリンク)とは、HTMLによるハイパーリンクをリンク先のウェブサイトの運営者等の許可を得ずに張る事である。日本の法律にリンクを制限したり禁じたりする法律・条文はなく、無断リンクに法的な問題は存在しないとされる。

法的な解釈[編集]

前述の通り、日本の法律にWeb上のリンクを制限したり、禁じたりする法律・条文はない。無断リンクは著作権侵害だという主張もあるが、フレーム内リンクの例など一部を除いて著作権侵害には当たらないという見解が一般的である。

インターネット上に鍵(ユーザーID・パスワードによる保護)をかけない状態で公開された情報は、訪れた人全員に表示を許可している(公衆送信を許可している)と見做され、閲覧を制限(公衆送信を禁止)したければ鍵をかけておかなければならない。鍵をかけない状態で無断リンクだ無断リンクだと騒ぎ立てても違法行為とは言えない。

なお不正に利益を得る、リンク先に損害を与えるといった目的でリンクを貼る行為は不正競争防止法・商標法などに抵触する可能性があるとされる。

論争[編集]

いわゆるネチケットの観点から、無闇な無断リンクは控えるべきだという主張は古くからある。この主張から、無断リンクは一切禁止・リンクを張りたければ毎回許可を取れという意見を主張する者やそのような主張は無効だという主張を持つ者の激しい論争が起きたことがある。

リンクの制限[編集]

無断リンクそのものを完全に禁止することは鍵をかけない限り難しいが、Webサイトオーナーの持つ裁量権の範囲内で以下のようなリンクを制限することは出来る。ただし法的な根拠はない。

  1. サーバーにアップロードされたメディアファイルへの直接リンク
  2. トップページ以外への直接リンク

1.はメディアファイルの外部への呼び出しでサーバーへ無用の負荷がかかること、2.はリンク切れ時の対処などの観点から制限をかける例が多く見られる。