法眼寺 (黒石市)
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法眼寺(ほうげんじ)は、青森県黒石市山形町の黄檗宗の寺院。山号は宝厳山。黒石茶の原木のあることで知られる。津軽三十三観音霊場26番黒石観音堂は元は黒石神明宮の境内にあったが、明治2年(1869年)に火災で焼失後は再興されず、明治時代後期に法眼寺が札所に選定された。
概要[編集]
延宝8年(1680年)宗運の開山で創建されたと伝わる。当初、温湯村(現在の温湯温泉の温泉街)にあったが、元禄4年(1691年)、3代黒石領主津軽政兕により、黒石陣屋に近い現在地に移転され、以降歴代黒石藩主の祈願所として庇護された。寛政7年(1795年)には紀行家で民俗学の祖と言われる菅江真澄が当寺を訪れ、梵鐘の由緒や挿絵を記録している。なお、温湯温泉にある跡地は薬師堂として残され、享保9年(1724年)に5代弘前藩主津軽信寿により瑠璃山薬師寺と称する黄檗宗寺院として再興された。