水島臨海鉄道MRT300形気動車

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水島臨海鉄道MRT300形気動車(みずしまりんかいてつどうMRT300がたきどうしゃ)は、水島臨海鉄道が所有し、主に水島本線にて使用される気動車の1形式。

登場の経緯[編集]

水島臨海鉄道では国鉄やJRから12両のキハ20を譲り受けて運用に就かせていたが、すでに製造から30年が経過して老朽化も進んでいた。そこでNDCタイプの本形式が1995年から96年にかけて6両登場した。

構造[編集]

車体は他のNDCシリーズと同様に前後に乗降扉片側2箇所を備える全鋼製車体だが、全長が通勤通学輸送を意識して21.3mとされ、ほぼ通常型気動車と同等のサイズになった。塗装は301と302が白地に濃淡の水色の帯を配し、303 - 306が水色ベースにひまわりのラッピングが施され、後車には「ひまわり号」という愛称がつけられた。その後、2020年に303は赤と青のツートンカラーに塗り替えられている。

内装はロングシートとクロスシートの千鳥配置で、トイレは持たない。冷房装置は機関直結式とされ、ワンマン設備は後に設置されることになる。

エンジンは出力330psの新潟トランシス製DMF13HZで、従来車(180psのDMH17)よりは格段に出力が向上したが、後にJR西日本が導入したほぼ同等サイズのキハ126系(450psのSA6D140系)などと比較すると少々性能は悪い。これはほぼ同時期登場の関東鉄道キハ2100形気動車についても同じことが言える。

台車はボルスタレス式とされ、形式はNP129DおよびNP129Tとされている。ブレーキ方式は電気指令式ブレーキで、従来車との併結はできない。

運用[編集]

2022年現在廃車は出ておらず、水島本線の主力として運用され、特に日中の全運用は本形式が担う。

関連項目[編集]