正五位(しょうごい)は、位階制度に基づく位のひとつである。従四位の下、従五位の上に位置する。狭義では宮中の序列を表す。
『平家物語』(巻五 朝敵揃)によれば、醍醐天皇が神泉苑に行幸したときに鷺が羽を休めていた。 帝はあれを捕らえて参れと六位に仰せられた。 六位が近づくと鷺は飛び立とうとした。 そこで「宣旨ぞ」と呼びかけると 鷺は地に伏し、飛ばなかった。 帝は大いに喜ばれ、「汝が宣旨に従ひてまゐりたるこそ神妙なれ。やがて五位になせ」として、鷺に「五位」の位を賜った。