欧陽詢(おうようじゅん、557年 - 641年)は中国・隋唐時代の書家である。藝文類聚の編纂者としても知られる。虞世南・褚遂良と並び、初唐三大書家の一人と言われる。
557年、潭州臨湘 (湖南省)に生まれる。字は信本。父の歐陽紇は陳の時代に挙兵したことにより、反逆罪として処刑される。幼い頃から聡明で、隋のときに若くして太常博士の称号を得た。
六朝時代の王羲之の書を研究した。その書風を継承し、特に楷書に優れる。代表的筆跡は「九成宮醴泉銘」(632年)である。
622年(武徳5年)に皇帝・高祖李淵より類書編纂の詔勅を受け、624年(武徳7年)に欧陽詢らが藝文類聚を完成させる。