横山大観記念館

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横山大観記念館(よこやまたいかんきねんかん)は、東京都台東区池之端の博物館。昭和51年(1976年)に近代日本画壇を牽引した横山大観を記念して開設された。史跡及び名勝については横山大観旧宅及び庭園を参照。

概要[編集]

横山大観記念館は、日本画の巨匠と呼ばれる横山大観の自宅兼画室及び庭園を記念館として公開している。開設は1976年(昭和51年)11月24日である。財団法人が設立され、遺族から数多くの作品や遺品の寄贈を受け、記念館として公開している。

記念館は横山大観作品を中心にして菱田春草小川芋銭下村観山などの近代日本画を約300点所蔵している。大観が愛した工芸、古書画、仏像なども約900点所蔵されている。大観が用いた文房具や絵付した茶器、習作や交流があった方から寄贈された作品がある。

横山大観1908年(明治41年)から住んでいた場所を記念館としている。1919年(大正8年)に建築した家は1945年(昭和20年)の空襲で焼失したが、昭和29年に新居が再建された。大観自身が当初は建築志望だったため、設計、図面、建築技法、使用する木材の種類、照明器具、庭の石の配置などに拘って計画し、建てた。庭には細川護立侯爵から送られた庭石がある。

その後、90歳で没するまで大観はこの家に住んでいた。大観が暮らしていた家の客間、居間、アトリエなどを、そのまま展示スペースとして公開している。2階への階段はやや狭いので注意する。

ボランティアによる、無料の展示案内を日に3回行っている。館内でカメラビデオ携帯電話の使用は禁止されている。理由は館内は狭く転倒などしてガラス窓や柱などの施設を傷つけないようにするためである。ガラス窓には特注サイズのガラスがはめられている。

この家には元日には堅山南風、前田青邨さん、奥村土牛、中村貞以など当時の日本美術院の重鎮が訪れた。横山静子夫人と共にお一人ずつ丁寧に銀杯にお屠蘇(とそ)を振る舞い、昔話に興じたという[1]

売店[編集]

館内の売店では大観の絵の絵はがき一筆箋ハンカチ色紙(複製)、額絵(複製)、掛軸(複製)、書籍を販売している。

大観作品の鑑定[編集]

横山大観は日本で最も贋物や複製画が多い作家と言われるため、真贋の鑑定は、大観亡き後から現在まで『横山大観記念館』で行われている[2]。鑑定により真筆と認められた作品には、登録番号が発行される。

文化財[編集]

  • 木造不動明王立像[3]
    • 指定:重要文化財
    • 指定年月日:昭和12年5月25日
    • 製作年代:平安時代後期(12世紀後半)
    • 像高93㎝、檜材、一木造、彩色切金文様、彫眼

諸元[編集]

  • 名称:横山大観記念館
  • 休館日:月曜日~水曜日(通年)
  • 開館時間:午前10時~午後4時(最終入館は午後3時半まで)★展示替の日は午後3時まで(入場は午後2時半まで)
  • 入館料 Admission Fee
    • 大人:\800 / 団体\650【20名以上】
    • 中高生: \650 / 団体\500【20名以上】 
    • 小学生 \300 / 団体\200【20名以上】
  • 所在地:東京都台東区池之端1-4-24/1-4-24
  • 交通:東京メトロ千代田線「湯島駅より徒歩7分

ウィキペディア日本語版[編集]

Wikipedia-logo.pngウィキペディアの生真面目ユーザーたちが横山大観記念館の項目をおカタく解説しています。

「子孫が理事を務める公益財団法人横山大観記念館」となっているが、理事の全員が子孫というわけではないので、ウィキペディア日本語版の記載は不正確である。たとえば荒井経は子孫ではない。

外部リンク[編集]

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