東京港臨港道路南北線

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東京港臨港道路南北線(とうきょうこうりんこうどうろ なんぼくせん)とは、東京ビッグサイト付近から、有明ふ頭(10号地その2)を経て、中央防波堤で東京港臨海道路に至る、長さ5.7kmの港湾道路。2020年東京オリンピックの開催に伴い、海上の一部となった海の森公園へのアクセス道路として、2020年6月20日に開通。

概要[編集]

諸外国とのコンテナ貿易ふ頭が設けられている中央防波堤埋め立て地には、東京港臨海道路および青海縦貫線からのアクセスが確保されていたが、ピーク時の交通量がひっ迫していた。特に観光地として著名なお台場に接続する青海縦貫線について、並行する道路を築造することにより、交通混雑の軽減と、観光車両と貨物車両の分離を図ることとなった。この道路が東京港臨海道路南北線である。[1]

南北線は、有明地区のフェリーふ頭入り口交差点から有明埠頭橋を渡り、倉庫やふ頭が立地する10号地その2を通過、海底トンネルである東京港海の森トンネルと海の森大橋を通り、中央防波堤外側埋め立て地にて東京港臨海道路に接続する。

有明埠頭橋[編集]

有明埠頭橋(ありあけふとうばし)は、有明地区と有明ふ頭(10号地その2)をつなぐ、長さ126mの3径間連続鈑桁橋。完成後は有明ふ頭関係者のみの通行となっていたが、南北線開通に伴い一般開放される見込み。

東京港海の森トンネル[編集]

東京港海の森トンネル(とうきょうこう うみのもりトンネル)は、10号地その2(有明ふ頭)と中央防波堤内側埋め立て地を結ぶ、長さ2.5kmの海底トンネル。沈埋トンネル工法が用いられ、トンネル本体となる沈埋函は、日本最長の134mのものを7函で構成される。海底部分は931mで、その他はニューマチックケーソン工法および開削工法により作られる。[2]

2018年に第1函が海中に沈められ、建造が進められた。[3]名称は公募され、のべ756名から1,770案が集まった。名称選定の理由としては、海の森地区へのアクセストンネルとしての立地の分かり易さ、また構成される文字の分かり易さが挙げられた。

海の森大橋[編集]

海の森大橋(うみのもりおおはし)は、中央防波堤内側埋め立て地と外側埋め立て地を隔てる東西水路を跨ぐ橋で、長さ250mの下路アーチ(ニールセンローゼ)橋。途中に橋脚のない単径間アーチ橋としては日本最大級の規模となる。東京オリンピックでは、関係者の輸送のみならず、カヌー競技エリアに架かる橋としての象徴性が期待されている。名称は公募され、のべ255名から430案が集まった。名称選定の理由としては、海の森地区のシンボルとしての立地の分かり易さ、また構成される文字の分かり易さが挙げられた。[4]

出典[編集]