東京港臨海道路
東京港臨海道路(とうきょうこうりんかいどうろ)とは、新木場付近から、中央防波堤を経て、城南島に至る、長さ8.0kmの港湾道路。東京ゲートブリッジ、東京港臨海トンネルが設置されている。なお、新木場では「新木場・若洲線」、城南島内は「城南島・大井1号線」という別路線が接続しているが、本記事ではそれらを含めて一括して取り扱う。
両端が国道357号線(湾岸道路)に接続しており、千葉方面から羽田空港方面へと向かう際のバイパス道路としても機能している。これは、首都高速ネットワークが立案された際の「第二湾岸自動車道」のルートと似通ったもので、東京臨海部の交通において大きな役割を果たしている。
2002年4月14日に城南島から東京港臨海トンネルを経て中央防波堤まで、また中央防波堤の内外をつなぐ計3.4kmが、2012年2月12日には中央防波堤から新木場までの4.6kmが開通し、全線が開通済み。
設備[編集]
城南大橋[編集]
東京港臨海道路と一体的に建設されている城南島・大井1号線のうち、東京港野鳥公園付近の入り江を跨ぐ橋。
東京港臨海トンネル[編集]
東京港臨海トンネルは、城南島(大井ふ頭その2)から中央防波堤までを結び、東京港へ出入りする船の第一航路を潜る、およそ2kmの沈埋トンネル。4車線で整備されており、規制速度は50km/h。自動車専用道。
東京ゲートブリッジ開通前は、中央防波堤への移動は、東京港臨海トンネルまたは第二航路海底トンネルの2つの海底トンネルに頼っており、原則危険物積載車通行禁止となっている海底トンネルでは珍しく危険物車も通行できていた。しかし、2012年2月12日、東京ゲートブリッジの開通によって、トンネルを用いない移動経路が完成し、現在は危険物車の通行は禁止されている。
長い海底トンネルであり、速度が出やすいことから、覆面パトカー等による速度取締りが頻繁に行われている。その多さから、ここでの速度取締りを専門にアップロードするYouTubeチャンネルも存在するほど。
東京ゲートブリッジ[編集]
東京ゲートブリッジは、中央防波堤から江東区若洲(その先新木場まで「新木場・若洲線」により接続)までを結び、東京港へ出入りする船の第三航路を跨ぐ、およそ1.6kmの「鋼4径間連続鋼床版箱桁+3径間連続中路トラス・ボックス+鋼8径間連続鋼床版箱桁」橋。4車線で整備されており、設計速度50km/h、道路構造令第4種1級準拠。
長い橋梁と直線が続き、速度が出やすいことから、開通当初より中央防波堤内の道路上(東京港臨海道路南北線との交差点とゲートブリッジとの間)にオービス(自動速度取締り装置)が設置されており、また覆面パトカー等による速度取締りが行われている。
恐竜橋との愛称があり、都心側の歩道の通行が可能だが、中央防波堤側の昇降設備が閉鎖されており、Uターンするしかない。景色見物専用歩道(なにそれ)