暗黒街の弾痕 (1937年の映画)

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暗黒街の弾痕』(あんこくがいのだんこん、原題: You Only Live Once)は、1937年に製作・公開されたアメリカ合衆国の映画である。犯罪映画の古典的名作。ドイツ表現主義映画の巨匠フリッツ・ラング監督による渡米2作目の映画。白黒映画。同じ題名で1961年の日本映画(監督は岡本喜八)もある。

概要[編集]

弁護士スティーヴン・ウィットニーの尽力で、前科三犯のエディは保釈出獄を許可される。ウィットニーの世話で運送会社のトラック運転手となる。姉ボニーはウィットニーと結婚するように勧めたが、ジョーンはエディと式を挙げた。郊外に庭つきの小住宅をローンで買うことになったが、エディの雇主は遅配と前科者を理由に、彼をクビにする。その時、毒ガスで銀行を襲撃し、現金輸送トラックを奪った盗賊がいた。乗り捨てた自動車にエディの頭文字の入った帽子が残されていた。エディはジョーンに帽子は盗まれたので身に覚えがないことを告白し、逃走しようとしたが、彼女は無実を証明するため自首を勧める。そこへ警官が現れて彼は捕縛され、陪審員裁判の結果、死刑が宣告された。エディは死刑の当日、医師を人質に脱獄を計った。同じころ、銀行破りの真犯人がトラックごと河の中に転落水死しているのが発見され、エディの無実が判明し、FBIから釈放状が電報で届く。ドーラン神父は拳銃を構えたエディに近づくが、彼は信じることができず、神父を射殺して逃走する。ウィットニーは、ジョーンに自分の車と資金を提供して二人を逃がす。神父を殺した悔恨に悩みながら、二人の長い逃避行が続く。その間にジョーンは赤ん坊を産む。ようやく国境近くまでたどりついたとき、警官隊に発見され、二人とも銃弾を浴びて崩れた。

作品評[編集]

  • 格子越しのキスの場面は有名である。映画「また逢う日まで」(1950年、今井正監督)のガラス越しのキスシーンに影響を与えた。
  • スピード感溢れる展開と、気品ある演出、古典作品の奥深さと底知れぬ迫力。
  • 人生の不条理を無理なく感じさせる。
  • 上映時間:86分
  • 公開日:1937年1月29日
  • 日本公開日: 1937年6月3日

配役[編集]

スタッフ[編集]

参考文献[編集]