文法格
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文法格とは、述語から要求される、体言(あるいは体言節)の役割のこと。
「主要三格」と呼ばれる「主格」「対格」「与格」は一意に要求されるが、その他の格については複数あってもよい。
「目的格」は「述語から要求される対格」だったり「所有格」「名詞にかかる連体修飾詞」だったりするので、「文法格」のうちには含まれない。
概要[編集]
主要三格は、「格助詞」で指標されるとされているが、じつは「主格」の格助詞はない。「とりたて詞」である「は」「が」が暫定的に用いられる。「対格」は「を」、「与格」は「に」で指標されることが多いが、だいたい判るので省略されることが多い。「をは」「をが」は使われないし、「には」は使われても「にが」は用いられない。
「へ」「から」「まで」などは格助詞であるが、複数使える。「右へ左へ」「西へ東へ」「前から後ろから」などの例がある。対語としても使われ、「北は北海道から南は沖縄まで」といった例もある。