文字参照

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文字参照(もじさんしょう、: character reference)は、HTMLなどにおいてアルファベットや特殊記号などの文字 (character) をキーボードの単文字入力ではなくあらかじめ設定されているキーコードの入力によって表示させる手法を指す言葉。

10進数数値コードによって表示させる数値文字参照(数値参照)と数値以外の文字コードによって表示させる文字実体参照(実体参照)の2種類があり、これらは相互に互換性を保つようにISO-8859-1などで国際的に規格されている。

これらはある程度Unicodeや日本規格のJIS X 0213にも対応しているが完全互換性はないので、一般的には丸つき文字やローマ数字文字などは互換性の問題上、広く閲覧されることを想定しているページ上での使用は非推奨である。代表的な非推奨記号として「」( ℃)、「」( ℡)、「」( ①) などがあり、これらはUnicode非対応端末では表示されない。

文字参照の例[編集]

以下に、ごく一般的に見られる特殊記号文字の数値参照、文字参照の互換表を示す。

実体参照 数値参照 表示 備考
      ノーブレークスペース (no brake space)。改行を含まない、必ず表示される空白(半角空白ではない)。
" " " クォーテーションマーク (quotation mark)。引用符。
& & & アンパーサンド (Ampersand)。アンド記号。
¥ ¥ ¥ エンサイン (yen sign)。円記号。
© © © コピーライトサイン (copyright sign)。著作権表示記号。
⇐ ⇐ レフトワードダブルアロー (leftwards double arrow)。左二重矢印。
⇑ ⇑ アップワードダブルアロー (upwards double arrow)。上二重矢印。
⇒ ⇒ ライトワードダブルアロー (rightwards double arrow)。右二重矢印。
⇓ ⇓ ダウンワードダブルアロー (downwards double arrow)。下二重矢印。
∇ ∇ バックワードディファレンス (backward difference)、またはナブラ (nabla)。ナブラ記号(数学)。
♥ ♥ ブラックハートスート (black heart suit)。ハート文字。

文字参照はMediaWiki記法ではHTMLを動作させずに表示するためのタグである<nowiki></nowiki>タグで囲った状態でも変換されてしまうため、その文字列そのものを表示させるためには1文字目の「&」を「&amp;」に置き換える必要がある。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]