文化財登録制度

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
画像募集中.png

文化財登録制度(ぶんかざいとうろくせいど)は、登録有形文化財を主とする文化財を文部科学大臣が文化財登録原簿に登録する制度。

平成8年(1996年)に施工された文化財保護法の一部改正によって新設された制度で、今までの文化財指定制度では対象外になるが、重要性の高い文化財の保護、活用し、後世に継承することを目的としている。開発や都市化により危機にさらされている近代建築物などが対象で、原則として建設後50年を経過し、歴史的景観に寄与し、造形の規範となり、再現することが困難なものを登録して公表し、保護を推進する狙いがある。登録されると固定資産是税等の軽減や、保存、活用への低利融資等の特典があるが、実効性を疑問視する意見がある。 平成17年(2005年)に施工された改正により、登録の対象が絵画、彫刻など美術工芸品にまで拡充された。さらに有形民俗文化財および記念物もの登録制度が創設された。