抑止力

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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抑止力(よくしりょく)とは、強い軍隊を所持することによって、侵攻したときには反撃を食らい損害を被ると外国に思わせ、侵攻を思いとどまらせようとする力である。古今東西、この考え方によって各国は軍拡を行ってきたが、これが行き過ぎたがゆえに、人類は人類を何回も滅亡させられるだけの核兵器を持つまでになってしまった。歴史上において抑止力が果たした役割を完全に否定することは難しいが、核兵器などの強力な兵器が多数存在する現代においては、もはや抑止力は幻想となり、ただ他国を刺激して更なる軍拡を進め、戦争を誘発するだけの考え方となっている。また今日では、国際社会による経済制裁こそが抑止力の役割を果たしているといえる。各国が軍備による抑止力という呪縛からいかに早く解放され、軍縮を進められるかが、世界平和を実現する鍵となるだろう。