悪夢の骨牌
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『悪夢の骨牌』(あくむのかるた)とは、中井英夫の連作短編集。1973年に初版発行。
収録作品[編集]
- Ⅰ 玻璃の柩のこと並びに青年夢魔の館を訪れること
- janvier 水仙の眠り
- février アケロンの流れの涯てに
- mars 暖い墓
- Ⅱ ビーナスの翼のこと並びにアタランテ獅子に変ずること
- avril 大星蝕の夜
- mai ヨカナーンの夜
- juin 青髯の夜
- (intermède 薔薇の獄もしくは鳥の匂いのする少年) - 1980年出版の合本『とらんぷ譚』内でのみ収録されている。
- Ⅲ 戦後に打上げられた花火のこと並びに凶のお神籤のこと
- juillet 緑の唇
- août 緑の時間
- septembre 緑の訪問者
- Ⅳ 時間の獄のこと並びに車掌車の赤い尾灯のこと
- octobre 廃屋を訪ねて
- novembre 戦後よ、眠れ
- décembre 闇の彼方へ
初出は「太陽」1973年1月~12月号。接頭の単語は、掲載月数をフランス語で表記したものである。ただし『薔薇の獄』のみ「幻想と怪奇」('74年3月号)が初出で、'70年出版の単行本には収録されていない。接頭の intermède は、フランス語で「合間」を意味する。