幻想博物館
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『幻想博物館』(げんそうはくぶつかん)とは、中井英夫の連作短編集。1972年に初版発行。
奇特な患者のみを入院させる精神病院『流薔園』(るそうえん)を直接・間接に舞台にした、13の短編からなる。
収録作品[編集]
- juillet 火星植物園
- オチが明確な短編で、比較的有名。中井の代表作として各種アンソロジーなどに組み入れられることも多い。
- août 聖父子
- septembre 大望ある乗客
- octobre 影の舞踏会
- novembre 黒闇天女
- décembre 地下街
- intermède チッペンデールの寝台もしくはロココふうな友情について
- janvier セザーレの悪夢
- février 蘇えるオルフェウス
- mars 公園にて
- avril 牧神の春
- mai 薔薇の夜を旅するとき
- juin 邪眼
初出は「太陽」1970年7月~'71年6月号。接頭の単語は、掲載月数をフランス語で表記したものである。ただし『チッペンデールの寝台』のみ「話の特集」('70年11月号)が初出。接頭の intermède は、フランス語で「合間」を意味する。