常緑樹

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常緑樹とは、落葉樹の対概念。落葉樹が「成育に好適ではない季節の前に、葉から栄養分を回収して紅葉し落葉する」のに対し、そういった小細工ができるほど器用ではないのが常緑樹である。

概要[編集]

熱帯や亜熱帯で降水量が多い地域はそういった面倒なことをしなくても生きてゆけるので、いわゆる熱帯雨林などでは広葉樹でも常緑樹である。砂漠地帯なんかだと「葉っぱなんか水分が逃げるだけでめんどくせぇ」という居直りかなんか知らんがサボテンとかになる。地位緯度地域で四季があってほどよく雨が降るあたりでは落葉樹が卓越する。高緯度地方にゆくほど針葉樹で常緑樹であるケースが増える傾向があり、落葉松のように「針葉樹だけど落葉樹」というのはわりあいに珍しい。

人間生活との関わり・利用[編集]

庭木として植える場合は、落葉樹と混植するのがよい。とくに南側は冬場の陽当りを考えると常緑樹では暗くなる。山茶花や椿やカラタチもよいが、防犯を考えるとヒイラギなどを適宜混ぜておくとよい。ほどよい目隠しにもなる。ただし目隠しにもなるが中に入られると外からも見えなくなるので、動線などを考えて扉をつけてそこに防犯装置は門灯をつけるなどという工夫もある。
常緑樹で葉がついていない枝は芯まで枯れているので早々に伐ろう。こんもりと茂っている常緑樹は、風通しがよくなるように樹幹のほうの日照の当たらない枝も伐て風通しをよくしよう。「剪定はプロにしかできない」と信じている人もいるが、単に「それで食ってゆけるほど手早くできない」だけの話であって、樹勢についての基本が頭に入っていれば素人でも剪定はでき、「庭いじり」と称して趣味にしている人もいる。

その他[編集]

常緑樹に見えて落葉樹、というカシワの例がある。「松柏」という言葉がある。

脚注[編集]

関連作品[編集]

関連項目[編集]

参考資料[編集]

外部サイト[編集]