山添みづき

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山添 みづき(やまぞえ みづき)は、1980年代に活躍したロリータアイドル。

ロリータブーム最盛期直前の1984年に、ヌードモデルとしてデビュー。同年12月に創刊された川本耕次監修『ロリコンHOUSE』(三和出版)の初代カバーガールを務め、1986年まで表紙やグラビアに登場していた。また、写真集は16歳になるまで年1冊のペースで発売された。仕事量は初期ロリータアイドルの中でも群を抜いて多いが、それだけに作品が市場に出回った量も多く、極端なプレミア化の対象とはならなかった[1]

経歴[編集]

1983年6月、『十二歳の砂時計』リリース(群雄社、定価1200円)。ヌードではない。版元がロリコンブーム絶頂期に倒産してしまったため、みづき作品の中で唯一希少性が高いといえる[2]

1984年、『山添みづき13歳 ロリータ・アイドル まだ愛はしらない』リリース(三和出版、定価1500円)。ちょうど日本に「アイドル」という言葉が定着した時期に発売された。撮影者の近藤昌良(後に星野正義に改名)のメルヘンチックな演出も人気の素となった[3]。『ロリコンHOUSE』監修者の川本耕次がプロデュースしている。撮影場所や衣装など、川本の好みが反映されている[4]。1997年の時点で20,000円[5]、1999年の時点で45,000円のプレミア価格が確認されている[1]

1985年、『山添みづき14歳 ロリータ・アイドル2』リリース(三和出版、定価1500円)。前作同様、川本耕次が制作に大きく関与したといわれ、演出やポーズに凝ったカットが多い[6]

1986年、『山添みづき15歳 ロリータ・アイドル3』リリース(三和出版、定価1545円)。みづきの捉え方が少女から女性へと転換する契機となった一冊。1999年の時点で25,000円のプレミア価格が確認されている[6]

1988年、『山添みづき16歳 ときめき記念日』リリース(白夜書房、定価1300円)。もはやロリータではなくアダルト写真集的な作風の一冊。作風を変えるために出版社を移したのか、それとも出版社が移ったから仕上がりも変化したのかは不明である[7]

1989年、『思春期』リリース(大陸書房、定価1300円)。何の前触れもなく発売された、『十二歳の砂時計』から『ロリータ・アイドル3』までの集成写真集。もともと発行部数が少なかったらしく、中古市場でも品薄気味だった[7]

1998年、『よりみち-山添みずきメモリアル写真集』リリース(オークラ出版)。

ビデオ[編集]

  • 『制服の少女』(FMサプライ<聖少女ビデオ・シリーズ>、後にペペより再販)※共演:松井かおり
  • 『6人の美少女』(FMサプライ、後にペペより再販)※オムニバス
  • 『少女アリス 三匹の仔猫(プッシー)』(VIP<アリスのひみつ③>。10歳)※なおみ名義。共演:あい(7歳)、ひろ子(13歳)

(出典:[8]

舞台[編集]

  • 「聖ミカエラ学園漂流記」高取英作、月蝕歌劇団[3]

出典[編集]

  1. a b 斉田 2002, p. 32.
  2. 斉田 1996, p. 30.
  3. a b 斉田 1996, p. 31.
  4. 川本耕次 『ポルノ雑誌の昭和史』 筑摩書房〈ちくま新書927〉、2011年10月10日、186-187頁。ISBN 978-4-480-06631-2
  5. 芸文社 1997.
  6. a b 斉田 1996, p. 32.
  7. a b 斉田 1996, p. 33.
  8. FMサプライ”. アリスビデオのデータベース(仮). 2020年5月5日確認。

参考文献[編集]

  • 斉田石也「星野正義の世界 PART.1 山添みづき編」、『アリス・クラブ』第7巻第5号、コアマガジン、1996年5月1日、 29-33頁。
  • 「高騰プレミア!素肌のチャイドルたち」『アイドル発掘写真館 Vol.3』 芸文社〈GEIBUN MOOKS No.192〉、1997年12月27日、4-11頁。
  • 斉田石也「旧世紀産出の超極上「美少女写真集」」、『お宝ガールズ2月号増刊・プレミアガール』第4号、コアマガジン、2002年2月1日、 32-35頁。