山本有三(やまもと ゆうぞう、1887年7月27日 - 1974年1月11日)は、日本の作家。
栃木県(現在の栃木市)生まれ。第一高等学校から東京帝国大学文学部独文科に進み、第三次『新思潮』に参加。戯曲「生命(いのち)の冠」でデビューする。ほかに戯曲「坂崎出羽守」などを書き、のち新聞連載小説などで「波」「女の一生」などを書くが、社会主義の同伴者作家と見なされ、検挙されたこともある。「真実一路」「路傍の石」などを書いて、人道主義的作家と見なされ、文壇の本流から外れて見られることもあるが、「女の一生」は一度の過ちで妊娠してしまう女主人公を描くなど先進的な作風であった。
戦後は教育関係の文化人として、日本芸術院会員となり、文化勲章を受章した。