少年園

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少年園』は、1888年から1895年まで刊行されていた雑誌。日本で最初の「少年雑誌」といわれる。

概要[編集]

明治期を代表する出版人・山縣悌三郎を主筆として創刊された。

それ以前にも『穎才新誌』といった「少年向けの投稿雑誌」はいくつか存在していたが、『少年園』以降の「少年雑誌」は読み物記事を掲載している点が大きな違いである。与田学海の『奇才の女子』や、ワシントン・アーヴィングの『リップ・ヴァン・ウィンクル』を森鴎外が翻訳した『新世界の浦島』、バーネットの『小公女』を若松賤子が翻訳した『セイラ・クルーの話』などが掲載された。

1889年には『小国民』という雑誌も創刊されており、こちらは『少年園』よりもやや年齢の低い、尋常小学校四年生から高等小学校にかけての年代を対象としていた。『小国民』の発行人のひとり・高橋省三は、一時期『少年園』の編集部で働いていた経験がある。

参考文献[編集]