寄席囃子
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寄席囃子(よせばやし)は落語の出演者が高座にあがるときなどに演奏される音楽である。
概要[編集]
初めは上方で行われていたが,大正時代に東京に移入された。寄席における三味線、鉦、太鼓等が加わった賑やかな音楽である。曲目は長唄、浄瑠璃、小唄、俗曲、民謡などが用いられる。寄席囃子の曲は数百曲に及ぶといわれ、三味線の演奏技術に加え、様々な邦楽の知識が必要である。落語協会には、女性のお囃子が15名所属し、都内にある寄席(鈴本演芸場、末広亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場、国立演芸場、黒門亭)など、毎日開かれている寄席で働く。日本芸術文化振興会に養成所があり、45歳までに試験を受けて合格し、2年間の研修を受けます。長唄、三味線、小唄、作法などを養成所で学ぶ。
「出囃子」「地囃子」「はめもの」がある。東京では,囃子が落語家の体つきや芸風や持味などを観察し、その個性にふさわしい曲を選ぶ。芸人によっては専用の曲がある。落語家は二つ目になると、自分専用の出囃子をもてる。
寄席囃子の演奏者は「下座」に控える。大阪のホールでは舞台の下手、階段を三段下がった三畳ほどの場所に大太鼓、締太鼓が置かれる。末廣亭では舞台脇の楽屋に寄席囃子が控える。
出囃子[編集]
落語家の高座の上がり、下りの際に用いる囃子である。
地囃子[編集]
地囃子は奇術師や曲芸師の演芸中に奏する音楽。
はめもの[編集]
落語でははなしの背景に囃子や歌を伴奏として入れ、情景描写や心理描写に用いる。「四谷怪談」でお岩さんが井戸から出てくるときにも用いられる。