宮城県志津川夫婦殺人事件
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宮城県志津川夫婦殺人事件(みやぎけんしづがわふうふさつじんじけん)とは2002年5月に発生した未解決殺人事件。
概要[編集]
2002年5月3日午前6時20分頃、 宮城県本吉郡志津川町竹川原56番地8(現・南三陸町志津川)に住んでいた女性A(当時59歳)が出血して死んでいるのを牛乳配達でやってきた男性が見つけ、通報した。Aは、顔を殴られた跡があるほか、頭部、首などを刺されて出血死していた。近くにあった電話器もコードが引きちぎられて転がっており、コードは首に巻き付けられていた。居間ではAの夫のB(当時61歳)がソファに座ったまま、正面から腹や胸を刺されたほか、首にも傷があり、出血死していた。二人とも執拗に刺されていたことから、強盗目的のほかに、怨恨目的も視野に入れて捜査が開始されるも、周囲に目立ったトラブルは確認されなかった。
司法解剖の結果から、死亡推定時刻は、3日午前3時から5時までとされた。室内には争った跡があり、殺害に使った凶器は片刃で先が鋭利な20センチ近いものと推定されているものの、発見されていない。洗面台の跡などから、犯人は返り血を洗ってから、逃走したものと思われている。
預金通帳などがなくなっていたが、現金は引き出された後はなかった。犯人が使ったと思われるサンダルの跡はあったものの、有力な物証は見つかっていない。農村地帯での早朝の犯行ということもあり、有力な目撃証言もなく、捜査は難航している。
捜査特別報奨金制度の対象事件として告示され、300万円がかけられた。その後、増額されて2008年4月30日までにかけて報奨金額は500万円がかけられていた。
参考文献[編集]
- 『あなたの隣の指名手配犯』(宝島社、2005年) ISBN 4-7966-4408-3