安全側線
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安全側線(あんぜんそくせん)とは、駅や信号場など複数の線路が合流する地点に設置されることがある短い側線である。
概要[編集]
設置の目的は列車が停止位置で止まりきれずに合流地点の分岐器を通過し、対向列車に衝突する事故を防ぐため。安全側線への分岐器は信号機と連動しており、信号機が進路の開通を示した状態になると本線方向へ開通し、進路が開通していない状態では安全側線方向に開通する。
安全側線は列車が頻繁に出入りすることを想定していないため、本線方向へ進行する列車の乗り心地を優先し、クロッシング部に欠線部分がない乗越分岐器が使われる事が多い。勿論通常の分岐器が使用されることもある。
安全と名付けられているが、長さは非常に短く、側線の終端が高架橋や盛土の端っこで列車が突っ込むと転落事故につながるような場所や分岐器の番数の関係で最徐行でないと脱線転覆するような場所もある。これは列車が2本衝突するより信号無視してきた方を単独で脱線させる方がまだマシという考え方による。