多文化共生

多文化共生（たぶんかきょうせい）とは、一つの国家・社会の中に、様々な文化が共存することである。成り立ちからして多民族国家であるアメリカ合衆国やオーストラリアでは古くから多文化共生の政策が行われてきた。しかし日本においては、長らく日本人という単一民族によって国家が営まれてきたために、多文化共生には抵抗感を示す人も多い。しかし、飛行機で世界中を自由に飛び回れる時代にあって、もはや異文化は嫌だ、日本人だけで暮らしたいというのは我儘でしかない。それに、様々な文化を日頃から目の当たりにすることによって、日本の伝統文化の魅力を再発見することも可能であろう。多文化共生社会の実現には、まず異文化への抵抗感をなくすこと、そのために日本以外の文化を、その意義も含めて深く理解することが必要であろう。