埼玉県熊谷市6人連続殺人事件

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埼玉県熊谷市6人連続殺人事件(さいたまけんくまがやしろくにんれんぞくさつじんじけん)は、2015年9月に埼玉県熊谷市で6人が連続で殺害された事件。

概要[編集]

見晴町[編集]

2015年9月14日、午後6時5分頃に埼玉県熊谷市見晴町の民家で死亡しているTとTの妻Qを友人のパートの女性が発見[1]。Tはうつぶせ、Qは仰向けの状態で発見され、2人の胸や腹には刺し傷があった。友人の女性が訪ねた際に夫婦の車の中に不審な男を目撃しており、一時間後に再び訪ねたときには車はなくなっていた[2]。車は200メートル離れ駐車場で発見された。玄関は無施錠で、犯人が2人を刺した後に家の鍵を掛けずに車に乗ったとみられている[3]

石原[編集]

2015年9月16日午後4時半ごろにSの義理の娘から「家の中に血痕があり、義母の姿が見えない」と110番通報があり、埼玉県熊谷市石原の自宅の浴室でSが死亡しているのが発見された[4]。午後5時半ごろには自宅から100メートル離れた民家で男が立てこもっていると通報があり、2階の窓で自分の両腕を何度も刺して飛び降りた男Aが頭を強く打って倒れたところを取り押さえられた。家の中ではMとMの娘のLとPの計三人が死亡しているのが発見された。

Sはふたをした空の浴槽内で血を流して倒れており、女児2人は2階・1人が1階のクローゼット内で遺体が見つかっていることから、犯人が事件の発覚を遅らせようとした可能性があるとされる[5]

A[編集]

見晴町と石原の事件で残されていた靴の足跡とAの靴底は似ており、Aは両事件に関与しているとみられて捜査している[6]。Aは石原の事件の後に自分を刺して病院に搬送されているが、重体となった。

Aは、警察署で9月13日に近くの民家に無断で立ち入ったとして住居侵入容疑で逮捕状を取っていた。同日に熊谷市の交番から「意味不明のことを言っている男がいる」との通報もあり、Aと似た男にで話を聞いていた。男は「母国のペルーに帰りたい」などと話して、署外でたばこを吸いたいといって出ていって行方が分からなくなっていた。これについて県警は対応に問題はなかったとしている[7]

2013年9月13日午後5時半頃、Aは石原の事件の現場近くの路上で会社員の男性に片言の日本語で「カネ、カネ」と現金を要求しており、直後に男性の車に乗り込もうとしていた[8]

10月8日、埼玉県警はAをTとTの妻Qに対する殺人の疑いで逮捕した。Aは容疑を否認している。

関連項目[編集]

脚注[編集]