品質工学
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品質工学(ひんしつこうがく)とは、工業経営における手法の一つ。
概要[編集]
いわゆるQC活動の延長であり、エドワード・デミング、西堀栄三郎の活動を引き継いだもので、田口玄一による“タグチ・メソッド”において提唱された概念である。
いちおう工学なので、統計学とは一線を画す。役に立たないものは工学ではない。
「データをして語りしめよ」という立場からいうと、フィールド・ワークにおける川喜田二郎による野外科学(フィールド・サイエンス)やKJ法に通じるものがあり、まず「観測」「測定」を重視する。
プロセス[編集]
- 「情報 ⇒ データ」という、インプットを行なう。
- しかるのちにデータを多次元データとみなし、その重心にあたる平均値を求め、そこからの偏差を標準偏差として求め、各標本の偏差を標準偏差[注 1]によるスケール化を行なう。
手法・理論など[編集]
ランダム・サンプリング[編集]
平均値[編集]
標準偏差値[編集]
ピアソンの積率相関係数[編集]
スピアマンの順序相関係数[編集]
因子分析[編集]
マハラノビス距離[編集]
エピソード[編集]
「東レ(東洋レーヨン)」(眼鏡拭きの「トレシー」)、「クラレ(倉敷レーヨン)」(人工皮革である「クラリーノ」)において有名である。
「ときどきゴワゴワの糸ができる」という相談があり、「雨が降るとゴワゴワの糸が出る」ということに西堀が気づき、「雨水は不純物を含んでいない」「おそらくは計算が不足するとゴワゴワの糸ができるのではないか?」ということで水ガラスを加えることでゴワゴワ糸問題は解消したが、「だったらもっと細い糸も作れるんじゃないか?」ということでトレシーやクラリーノができたという話がある。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
脚注[編集]
- 注
- 出典