右折待ち車両

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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右折待ち車両(うせつまちしゃりょう)は、渋滞の原因の一つ。

平面な交差点を右折する場合、必ず対面する交通をまたぐ必要がある。そのため、狭い道路で右折車が本線上で対面交通が途切れるのを待機していたり、右折レーンが存在してもその容量を超えて本線にはみ出している場合は、後続車が阻まれて渋滞が起こる。対面する交通は不定期に右折車に道を譲るのでこちらも速度低下が起こる。この場合、右折レーンの距離を長くする、右折信号がない場合には右折信号を追加する、右折信号がある場合はその時間を長くする、そもそも信号機が存在しない場合には信号機を新設する、などが解決法として挙げられる。

地方によってはこれを防ぐため、地元住民の間で右折優先のルールが通用していることもある(特に狭い路地の多い都市に顕著である、例:松本走り)が、旅行者など事情を知らない者にとって非常に危険であるため、取り締まりや啓発活動が積極的に行われている。

左折待ち車両[編集]

左折待ち車両は右折待ち車両ほど大きな問題になることは少ないが、大都市や鉄道駅周辺、あるいはイベント開催時の会場周辺など、横断歩行者が多い交差点では横断歩行者がなかなか途切れず左折できずにいる車によって後続の車が阻まれることがある。この対策として左折レーンを整備し、歩行者が途切れるのを待つ左折車を直進レーンから分離すると、直進方向の交通容量向上に大きな効果を得ることができる。あるいは、歩道橋ペデストリアンデッキを整備したり、信号機を歩車分離式とすることで、歩行者と車両を分離すると、左折車両の滞留が減少する。