台所

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台所とは、主に家庭における調理場をいう。

概要[編集]

「キッチン」とも呼ばれ、小さいもの英語ではキチネットと呼ばれる。このあたりはトイレと似た事情がある。
「君子は庖厨を遠ざく」が誤解され、「男子厨房に入らず」ということで「女の聖域」とされた時代があるが、「私、作る人。僕、食べる人』が1975年(昭和50年)に放送されたハウス食品工業のインスタントラーメンのテレビCMで使われたことにより、フェミニズムの観点から「ジェンダーの押しつけである」という意見が出てからややこしくなった。
「台所を預かる」のは、いわゆる「主婦」の役割であり、「箕台所様」という言葉もあった。世代交代においては「杓文字渡し」という慣習がかつてあった。
その結果として「男性が立ち入ってはいけない場所」のように扱われた時期がある。
反面、当時マイクロプロセッサの普及があり、当時のICは静電気に弱かったため、「アースが取れて(水道管によってアースが採れる)電源のある(ハンダ鏝を使うため)場所」としてステンレスの流し台が初期のマイコンユーザに親しまれた。NEC のワンボードコンピュータTK80のマニュアルにも明記されていた。

備品[編集]

三口(グリルまで入れると四口)のガスレンジ、鍋・釜・包丁・俎などの調理器具、水道の蛇口といわゆる食器洗い(シンク)、冷凍冷蔵庫、食器戸棚(カトラリーなども含む)などが備えられた場所である。専用のオーブンなども備えられている場合もあるが、近縁では電子オーブンレンジなどが普及している。
とはいえ都会の一人暮らしだと、冷凍冷蔵庫と片手鍋と文化包丁と俎板、(オーブン機能のない)電子レンジとオーブントースターくらいがあればさほど不自由はない。ガスレンジはあると便利ではある。電気炊飯器と電子ポットはあると便利ではある。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 荻正弘『男のだいどこ』

脚注[編集]