南海3000系電車

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南海3000系電車(なんかい3000けいでんしゃ)は、泉北高速鉄道から南海が購入した鉄道車両の1形式。

概要[編集]

南海では7000系の淘汰を進めていたが、全編成を8000系で淘汰するのは財政的に困難な状況にあった。そこで2012年に余剰廃車となった泉北高速鉄道3000系4連3本、2連1本に対し、塗色変更および8連1本、6連1本への半固定編成化を行い運用に就かせることにした。

対象となったのは4連の3513 - 17Fおよび2連の3555Fで、すべてセミステンレス車の2次車のグループとなっている。高野線内における連続急勾配に本系列の抵抗器容量が耐えうる状態ではないことから専ら本線系統で使用され、かつ電磁直通ブレーキと密着連結器の組み合わせであることから従来の7100系8300系などとの併結はできない。

事故廃車[編集]

2024年7月に3513Fが事故を起こし、うちクハ3513・14の2両が事故廃車された。モハの2両は3515Fに組み込まれ、新たに6両編成を組成した。

今後[編集]

泉北高速鉄道自体が南海に買収されることから少なくとも泉北高速鉄道に残る3000系の一部または全部が編入されることは、理論上ほぼ確定であるが、そのためなのか9300系による3000系の淘汰を急速に進めており、導入開始以降16両が南海本線に転属せず廃車。残るオールステンレスの2編成も編入されず廃車される可能性がある。

また、本家からこのように廃車が進んでいる以上残りの編成も生い先は長くない可能性が高い。

車両番号[編集]

  • 3021,3022,3025-3028:8両編成の2,3,6,7号車、6両編成の4,5号車。M車。
  • 3513-3518:8両編成の1,4,5,8号車、6両編成の3,6号車。Tc車。
  • 3555-3556:6両編成の1,2号車。Mc車。

関連項目[編集]