第2回エンペディア大賞」が2月いっぱい開催中です。2024年に作成された記事の中から、お気に入りの記事に投票しましょう!

午前様

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
記事をシェア:
X(旧Twitter)にシェアする
Threadsにシェアする
Facebookにシェアする
はてなブックマークにシェアする
LINEにシェアする
ナビゲーションに移動 検索に移動

午前様(ごぜんさま)は、深夜0時をまたいで帰宅する人を揶揄していう言葉。昭和時代に流行した。

概要[編集]

辞書等では「宴会や夜遊びなどで午前0時を過ぎて帰宅する人」という定義がなされており[1]、身分の高い人という意味の「御前様」に引っ掛けた呼び方である。昭和時代には会社が終わってまっすぐ帰宅する労働者が少ない時代だった。また、特に男性サラリーマンの間では同僚同士の謎のしきたりである「つきあい」という風習があり、これに従わないと会社の人間関係が円滑に進まないと言われる時代だったのである。平成も後期に入ってくると午前様の使われ方も微妙に異なってきており、残業で帰宅が午前0時を過ぎる人とか、会社を出るのが午前0時を過ぎる人を指すことも増えてきた。また、自虐的に「今日は午前様だな」と自ら発言するという使われ方も散見されている。

2022年にシチズンが行った調査[2]によると、1996年以降に生まれた世代には通じなくなってきているという調査結果が出ており、生活や働き方の変化により死語となっていく可能性も示唆されている。

その他[編集]

つーてもソフトウェア開発業に関わっていると、終電真際まで仕事をしているのは一般的である。「晩御飯を用意して、お風呂も焚いて、寝ずに待っているのに午前零時過ぎまで帰ってこない」と憤(いか)る女性は、「『働き方改革』に賛同してくれて、それで亭主が馘首になっても一切文句は言わない」というのなら、普通に使われてもよい言葉だと思う。

脚注[編集]