動物が飛び出すおそれあり
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214の2 動物が飛び出すおそれあり(どうぶつが とびだす おそれあり)とは、日本の道路標識の一種で、道路に動物が飛び出してくる可能性が高い旨を示す、警戒標識である。
概要[編集]
全国各地に、地域ごとの特色のある動物が飛び出す図が採用されており、ご当地標識として有名である。
1986年に新設された道路標識で、道路標識の番号は214の2(なお、214は「横風注意」)。補助標識として509の4「動物注意」を伴うことが多い。図版は国連標識として世界中で採用されているものを踏襲している。
なお、道路標識として規定されているものはシカである。なお、建設省(当時)の通達によれば、「シカ以外の動物が飛び出すおそれがある場合には、適宜、当該動物の形状を表す記号を表示するもの」とされており、実際に「サル、タヌキ及びウサギについては、図-4に示すものを標準とする」、とシカ以外の動物についても規定がされている。
ご当地標識[編集]
シカ・サル・タヌキ・ウサギについては、法令に規定されているが、設置は実際に飛び出す可能性のある動物を選択しており、ウサギの設置例は珍しいとされている。なお、「動物が飛び出すおそれあり」標識の形状から逸しているもの(黄色地のひし形標識として設置例が見つからなかったもの)は除外した。
- 猫
- イリオモテヤマネコ(沖縄県西表島)の設置例がある。
- イノシシ
- 全国各地に設置例がある。
- クマ
- 北海道に設置例がある。
- 鳥類
- ツル(北海道)ハト(東京都小笠原諸島)ヤンバルクイナ(沖縄県本島北部)
- 牛
- 北海道に広く設置例があるほか、全国各地に設置例がある。
このほかにも全国各地に様々なご当地標識が設置されている。旅行時に探してみてもいいかもしれない。
なお、この形状は国連標識として世界中に共通するものなので、諸外国でもご当地標識が用いられている。たとえばオーストラリアでは、カンガルー、タスマニアデビル、エリマキトカゲ、コアラなどの図版が存在している。
「Wikimedia commonsの「動物警戒標識」カテゴリ」も参照
関連する法令[編集]
- 道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令(昭和六一年総理府・建設省令第一号) - 動物が飛び出すおそれあり、の新設
- 建設省(現・国土交通省)道路局長通達「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令の施行について」建設省道政発第九五号 昭和六一年一一月一日 - 上記新設にかかわる取扱いの通達、[1]