八坂神社 (京都市)
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八坂神社(やさかじんじゃ)は京都府京都市東山区祇園町に鎮座する神社である。京都東山の観光地で、1年の内7月中行われる「祇園祭」は京都三大祭りの一つとして全国的に有名である。通称「祇園さん」と呼ばれる。
沿革[編集]
- 656年(斉明天皇2年)、高麗より来朝した使節の伊利之が新羅国の牛頭山に座した素戔嗚尊を山城国愛宕郡八坂郷の地に奉斎したことに始まると言われる。一説に貞観18年(876)南都の僧円如が建立し、堂に薬師千手等の像を奉安、その年6月14日に天神(祇園神)が東山の麓の祇園林に垂跡したことに始まると言われる。
- 829年(天長6年)、紀百継(きのももつぐ)は、山城国愛宕郡八坂郷丘一処を賜り、神の祭祀の地とし、八坂造の娘を妻とし、男子のなかった八坂造家の職を継いだという。
- 877年(元慶元年)、疫病が流行したが東山の小祠の祟りと判明し、朝廷は勅使を発遣して祈ったところ疫病の流行が止んだことが祇園社の発展の契機となった。
- 975年(天延3年)6月15日、走馬・勅楽・御幣を奉られ、祇園臨時祭が6月15日に継続執行されるようになった。祇園祭はかつて「祇園御霊会」と呼ばれていた。祇園社は当初は興福寺の末社であったが、10世紀末に戦争により延暦寺の末寺となった。
- 1072年(延久4年)3月24日、後三条天皇が行幸。
- 1384年、足利義満は、祇園社を比叡山から独立させる。
- 1868年(慶応4年)5月30日、神衹官達により、八坂神社と改称した。それまで「感神院」または「祇園社」「祇園神社」と称していた。
- 1872年(明治4年)、官幣中社に列格。
- 1915年(大正4年)、官幣大社に昇格。
基本事項[編集]
- 名称:八坂神社
- 御祭神
- 中御座:素戔嗚尊(すさのをのみこと)
- 東御座:櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
- 御同座:神大市比売命(かむおおいちひめのみこと)・佐美良比売命(さみらひめのみこと)
- 西御座:八柱御子神(やはしらのみこがみ)
- 八島篠見神(やしまじぬみのかみ)
- 五十猛神(いたけるのかみ)
- 大屋比売神(おおやひめのかみ)
- 抓津比売神(つまつひめのかみ)
- 大年神(おおとしのかみ)
- 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
- 大屋毘古神(おおやびこのかみ)
- 須勢理毘売命(すせりびめのみこと)
- 傍御座:稲田宮主須賀之八耳神(いなだのみやぬしすがのやつみみのかみ)
- 所在地:京都府京都市東山区祇園町北側625番地
- 交通:京阪祇園四条駅より徒歩約5分、阪急河原町駅より徒歩約8分
- 例祭:
- 1月1日 白朮祭、元始祭
- 1月3日 初能奉納、かるた始め式(於 能舞台)
- 1月7日 若菜祭並昭和天皇祭遙拝式
- 1月 9日 蛭子船巡行(宵蛭子)
- 1月10日 蛭子社祭(本蛭子)
- 1月19日 疫神社祭
- 1月27日 又旅社新年祭
- 2月2日 節分祈願祭
- 2月3日 大年社祭、節分祭
- 2月6日 大国主社祭
- 2月11日 紀元祭
- 3月15日 厳島社祭
- 3月17日 祈年祭(大祭)
- 3月21日 春分祭並春季皇霊祭遙拝式
- 3月21日 祖霊社春季祭
- 3月22日 玉光稲荷社春季祭
- 3月27日 又旅社例祭