全国児童音楽放送芸術舞台
全国児童音楽放送芸術舞台とは、朝鮮民主主義人民共和国国営メディアで放送中の人気番組であり、発表会である。
概要[編集]
朝鮮中央テレビでは、「録画実況」という形で放映されている。
全国から幼稚園児童や、小学校、中学校、初高級中学校の生徒が集まり出演する。
2018年で28回目となる。
放送内容[編集]
「歌」「踊り」「楽器演奏」「伝統芸能」の三つにカテゴライズされる。
「歌」では、指導者や社会主義祖国を賛美する内容が多く、よく聞くフレーズは「キムジョンウンウォンスニム コマプスミダ〜♪(金正恩元帥様ありがとうございます)」というフレーズだ。これを年端もいかない4.5歳の幼稚園児が歌うのだから、一種の宗教のように思われる。衣装は伝統衣装の「チマチョゴリ」だけでなく一張羅も使われる。
「踊り」では、伝統的な「チマチョゴリ」を着た踊り…ではなく、体操やバレエが中心である。リボンを回したり、ラケットを持ってテニスのような運動をしたり、交通整理員さんの格好をして交通安全を開発したりなど、色々あるが、筆者的に一番驚いたのは狭い舞台上で、一輪車に乗って登場した時である。
「楽器演奏」では、後述の伝統芸能にかぶるのだが、いわゆる民族楽器をチマチョゴリを着て演奏したり、スーツを着てドラム・バイオリン・ビオラ・ピアノを演奏したり、チマチョゴリとピアノという異色の取り合わせもある。
放映時期[編集]
朝鮮中央テレビでは農業の収穫期となり、農水業関連の番組から工業系、とりわけ炭鉱・鉱山や製鉄・林業関連の番組が台頭してくる9月終わりごろから本格的に放送がスタートする。午後5時30分から6時頃にかけての「児童放送時間」に放送されたり、日曜の13時過ぎや14時過ぎくらいのプログラムの一つに組み込まれることが多い。後者の場合、季節関係なく不定期に放送される。