光子の裁判
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『光子の裁判 -ある日の夢-』(こうしのさいばん -あるひのゆめ-)とは、物理学者・朝永振一郎の小説。最先端物理学では光子がどのような存在として捉えられているのか、を小説の形で一般向けに分かりやすく解説している。
概要[編集]
昭和24年(1949年)に『量子力学的世界像』のなかで初めて発表。現在では、『鏡の中の物理学』に収録されているのを読むのが一番手に入れやすい。
読み方について[編集]
タイトルは「こうしのさいばん」と読むのが一般的だが、実はこれは人の名前で「みつこのさいばん」と読むのではないか、と言われることもある。本文のなかに以下のような記述があるのも気になるところだ。
被告が
波乃 光子という女のような名前であったことを思い出しましたけれど、・・・(略)
波乃にはわざわざルビが振られているのに、光子だけはルビが振られていない。このことからも「光子」はダブルネーミングなのではないかと推測できる。(なお、「波乃」は明らかに「波の」のもじりであろう。光子は波のような性質をもっている。)
誰のエッセイだか忘れたが、朝永と同時代を生きた科学者の書いたエッセイのなかに、朝永があるとき冗談まじりで「あれは人の名前で『みつこ』と読むのだ」と発言していた、というくだりがあったようにも思う。執筆者はもう詳細を忘れてしまったので、誰のエッセイだか覚えている人は加筆してください。