個体差
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個体差(こたいさ)とは、同じ種類の動植物に見られる個体による差のことである。
概要[編集]
同種の動植物であっても分布する地域によって形状に差がある場合がある。
育った環境による差。
同種であっても遺伝的な違いによる形状の差。
栄養状態による差など。
例[編集]
- 野鯉と養殖鯉
- 同種なのだが河川や湖沼で生まれ育った鯉と養殖された鯉は形状が全く違う。仔魚のとき餌を十分に与えられると、やや鯛に似た形となり、そうでない場合は細長い形になる。この形状の違いは成魚になってからも無くならないのである。
- 毒キノコの誤食
- キノコも個体差が大きい。キノコが生えているのを見付け、本に載っている毒キノコの写真に似ているが形が少し違うため「毒キノコではない」と思って食べてしまうとどうなるか?お察しください。
- ノコギリクワガタ
- ノコギリクワガタの顎の形状は個体差が大きい。違う種類だと思っている人もいるようである。
- シマヘビ
- シマヘビの縞は個体によって薄かったり、無かったりする。また全身が真っ黒のものもいる。
工業製品の場合[編集]
工業製品の場合でも全く同じ製品は有り得ない。少々の差異は必ず生じるのである。許容されないほどの誤差があれば規格外であり廃棄、または手直しされる。許容範囲内の誤差は個体差とは言わず公差と称する。
許容範囲を小さく設定すると品質は向上するが廃棄が増えて生産数は低下する。許容範囲を大きく設定すると生産数は増えるが品質は低下する。