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事実陳列罪

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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事実陳列罪(じじつちんれつざい)とは架空の罪状である。[1]事実を並べ立てる(陳列)ことで悪評となってしまうことを揶揄したインターネットスラングである。また、ネタを楽しむ雰囲気の中で空気を読まずに事実を差し込むことも事実陳列罪とされることもあるようだ。

概要[編集]

とある対象において、「現在確認できる客観的な事実」を複数提示するだけでネガティブなイメージを持って(持たせて)しまったものが事実陳列罪とされている。とあるゲームに対する批判的なスラングだったものがほかの分野に至るまで普及してしまったものである。

なお、事実でないものを事実のように扱って批判することは名誉毀損の罪に問われることもあり、事実だとしても公益性が認められなければ同罪に問われることもある。[2]

発祥[編集]

はじめに使われだしたのはSEGAオンラインゲームであるファンタシースターオンライン2(PSO2)であるとされている[注 1]

2018年のアップデートによりエピソード5が配信された結果、「新クラス一辺倒のゲームバランス」、「近未来SFが中世ファンタジーの世界観に」、「単調でつまらないのに強制される特殊クエスト(バスタークエスト)」、「運営の対応」といった要素を中心に批判が高まった。残念ながらこれらのほとんどはほとんど事実であり、今まで近接・後方・支援などと言ったバランスで成り立っていたクラスのパワーバランス[注 2]が新クラス「ヒーロー」の登場で崩れ、簡単な操作でそれなりに戦えることから[注 3]ほとんどのプレイヤーのクラスがヒーローになってしまった。また、バスタークエストも移動範囲が広く、展開も単調になりやすいことから不評であった。

これらの声に対して「アンチ乙」といったような批判する反応が投げかけられ、「事実を提示しただけで罪人のように扱われる」といったようなことがきっかけで生まれたのが「事実陳列罪」と言われている。

なお、PSO2では2016年のエピソード4から急激に人口が増加。そのころからより過激化したアンチも多くなり[注 4]、「容易に高いダメージ[注 5]」とか、「高速詠唱伝記ボクラガソン[注 6]などと言った運営を強く揶揄する言葉が多く作られている背景[注 7]もあった。その流れで作られた言葉でもあり、正当性にかかわらず相手を非難するためのワードとして使われていることに留意が必要である。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. Google検索では2018年11月6日以降あたりから検索にヒットするようになり(ニコ百の当該記事。それ以外は実際の刑法がノイズ的にヒットする)、Twitterでは2018年3月7日のPSO2関連の動画に対してのツイートがヒットする
  2. なお、それ以前でも最大火力のために特定のクラスが強制される雰囲気もあった
  3. 効果的にダメージを出すためにはカウンターやフォトンアーツの組合せなど、従来職で火力を出すようなプレイスキルを要求されるため、言うほど簡単でもない
  4. サービス開始からのプレイヤーとしての所感。EP3開始時に比べ、EP3末期から雰囲気に変化があった
  5. 特定の武器において、武器強化などを含む高いコストを支払って完成した武器に対し、「容易に高いダメージを出すことができてしまう」として威力の下方修正が行われた。容易罪などともよばれる
  6. 新しく実装されたシステム(倉庫)に対して割高という声が届き、当時のディレクターが「これくらいの金額を設定しないと僕ら(運営側)がただ損をするだけになってしまう」という言動が元になったもの。とはいえ、サービス継続の観点からある程度の金額設定はやむを得ないものである
  7. もっとも運営側に落ち度がないわけでもなく、不用意な発言で注目されている後に配慮の無い発言があったりという墓穴を掘るような言動があったことも確かである

出典[編集]

関連項目[編集]