世間

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世間とは、社会より狭い「信頼関係によって結ばれたネットワーク」をいう。ここから、「渡る世間に鬼は無し」という俚諺ができた。

概要[編集]

主に江戸時代において、京都・大阪・江戸といった東海道などの街道によって結ばれた商業都市において、「信用取引」「信用商売」という概念が成立し、大福帳などの文化が生まれた。参勤交代による、いわゆる流動人口が多かった江戸においては、「侍が人口の七割を占めていた」(もちろん下町は含まない)と云われていた時代においては、江戸はクレジット社会であった。

そのため、現金による決済を行うと、「私の社会的な信用が損なわれた」という話になりかねないため、「江戸っ子は宵越しの銭は持たない」といった言葉も残っている。

すなわち、信用・信頼関係が成立している人間関係のネットワークを「世間」という。

「すいません、味噌貸してくれませんか」とか「醤油貸してくれませんか」とか、「田舎から送ってきたのでお福分け」とか、果ては「ちょっと家を空けるので、鍵を預かってもらえませんか」みたいな話もあったりするネットワークである。

そのネットワークはかなり広域に広がっているが、ネットワークは複層的であり、同じネットワークに属していても個体間どうしの距離感もあるので、「世間」は一様で均質な「集合」「集団」としてはとらえきれず、「人間関係のネットワーク」として捉えるべき存在である。ここのところを勘違いした外部の人間がチョッカイを出して痛い目に遭ったりすることもある。

「世間知らず」「世間ずれ」などは、「一般社会のルールは絶対であるのだから、おかしい!!!」と抗議の声を上げる人もいらっしゃるが、それはそれで筋違いな部分はある。「チーズに海苔を巻いたものは酒のつまみになる」「鰹は(生姜ではなく)葉大蒜で喰う」という「世間」は、存在する。廣島市内で「広島風お好み焼き」と言うのが「世間知らず」の一例である。

脚注[編集]