上桜城

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

上桜城(うえざくらじょう)とは、徳島県川島町(現:吉野川市)にかつて存在した城のことである。県指定史跡に指定されている。

概要[編集]

この城は戦国時代末期に篠原長房によって築城された。詳しい年代は不明。

城の種類は山城で、標高142.2mに位置する。本丸(または古城)と西の丸(または新城)に分かれている。

篠原長房三好義賢に仕えており1562年の和泉国久米田の戦いで先鋒を務めたが、大将三好義賢が討死して大敗した。義賢亡き後、長房は紫雲と号して剃髪したが、義賢の遺児長治を補佐して「新加制式」という法令を制定して領内を治めた。

しかし1572年に長房の弟という木津城主篠原自遁の讒言ざんげんにより、三好長治は讃岐国十河城主十河存保、切幡城主森飛騨守、伊沢城主伊沢右近らを大将とする七千の軍勢を動員して長房の籠もる上桜城を攻め、両軍合わせて三千余人の戦死者を出し、長房・大和守父子も討死して落城した。

関連項目[編集]