ロマン主義

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ロマン主義(ろまんしゅぎ)とは、芸術運動のひとつであるが、二つの流れがある。

概要[編集]

「いま、ここにいる、私」を起点にするのが本来のロマン主義であるが、これが独裁国家とかになると「私」という首が抜けて「偉大なる領袖であるナントカ様」に媚びるようになりかねない。とくに革命国家では、「旧体制の否定」というのがあるので「古いものはぜんぶ悪い」的な話になる。
そんなわけで、「ロマン主義者」と馬鹿にされていたのだが、居直って批判する側を「古典主義者」と呼んで大喧嘩になった。これを「新旧論争」という。
その後もヨーロッパでは鬱屈した時代が続いたため、ゲーテグリム兄弟などの「ドイツ・ロマン派」に引き継がれた。
日本では明治維新があり、明治天皇の崩御によって大正ロマンが花開いたが、なにしろ日清戦争・日清戦争・大東亜戦争と戦争続きだったので、あんまりロマンティックな感じにはならなかった。
日本では、明治維新は「大政奉還」で決着がつき、大東亜戦争後も天皇制が守られた(「大日本帝国憲法」も「日本国憲法」も、「欽定憲法」である)ため、「天皇制が崩れると日本の政体がどうなるかわからない」というので、マッカーサーが天皇制護持に回ったという経緯がある。「日本の民主主義は、まだ十二歳である」という発言は、大日本帝国憲法下でまっとうに国家の運営をしてきた日本と、「世界で最も民主的である」と云われたワイマール憲法化で独裁政権を立てたアドルフ・ヒトラーは同列とは謂えない、というところから来た。

脚注[編集]